普通は農薬でアブラムシを撃退するが、アブラムシを捕食するテントウムシを農薬代わりに使える。
1日で1匹のテントウムシが100匹のアブラムシを食べてくれるそうだ。
路地で使ってもすぐに飛んでいってしまい効果が薄いとのこと。
それなので、主にハウス内で利用するらしい。
実際に販売されているテントウムシは
- 普通のテントウムシ
- 羽を折って飛べなくしたテントウムシ
- 飛ぶことが苦手なテントウムシ
があるらしい。
この「飛ぶことが苦手なテントウムシ」は、飛ぶことが苦手なテントウムシを選別し交配させ続けた結果生まれるらしい。
遺伝子組み換え等も行っておらず、自然を汚染する危険が無いとのこと。
飛ばないテントウムシなら路地でも使えそうだが、やはりコストがかかる。
こちらの販売ページ(テントップという商品名)では、200匹入りが37800円するが、1㎡当たり10匹程度を利用すると良いらしい。(2014/12/14追記:楽天とかでは100匹入り8000円程度で売っていた)
すなわち、20㎡で37800円かかる。
畑1反が900㎡程度とすると、37800 x (900 / 20) = 170100円もかかってしまう。
(2014/12/14追記:「ナミトップのHPに平生27年3月中に販売を中止します」って書いてあった。高くて売れなかったと推測。)
こうなったら自分で普通のテントウムシを育てて畑に撒けばいいのではないかと思った。
「テントウムシの上手な飼いかた」を見ると、テントウムシは沢山アブラムシを食べるのでアブラムシを沢山用意すること、とある。
じゃあアブラムシを増やす方法をけんさ・・・アホ!アブラムシ退治するためにアブラムシ増やすなんて本末テントウムシや!!
で、実際に飛ばないテントウムシを販売しているところはどうやっているかというと、人工飼料を与えているそう。
このPDFのP.39に「幼虫と成虫は、それぞれ専用の人工飼料を用いて、飼育しています。」と書いてある。注目すべきは、「人工飼料とアブラムシを併用して飼育したところ、アブラムシだけで飼育した時よりも2倍近く産卵することが判明しました。」の部分。
ちなみに、人工飼料だけではほぼ卵を生まないので、現時点でアブラムシは必須のようだ。
さて、人工飼料は何よ?っていう問題。
グーグル先生に聞いたらすぐに見つかりました!なんと小学生の自由研究(笑)
( http://www.tsukuba.ed.jp/~298kids/modules/kidsscience/index.php/tebiki/18/016.pdf )
【 蜂の子パウダー : 粉砂糖 : 防腐剤 = 30 : 10 : 1 】だそうだ。
別の高校生は「タンパク質入りの昆虫ゼリー」と「さなぎこ」で代用していると書いてある。
( http://www.egao-p.com/blog/list/monthly/531/2013/7 )
なるほど。全国のテントウムシファンは安価な餌を求めていることが分かった。
生存するだけではなく産卵、繁殖可能になる人工飼料を研究してみるのも面白いかもしれない。
2014/12/18追記: 人工飼料の新情報を書いた → 既にあった!ナミテントウの人工飼料
なお、テントウムシと言っても全ての種類が益虫というわけではなく、草食のテントウムシもおりそいつは害虫だそう。
テントウムシの種類によって食べ物が違うが、アブラムシを食べたり、ウドンコ菌を食べたり益虫が多いイメージ。