2023年4月24日月曜日

お線香の材料となる香木について調べる

奈良の東大寺、京都の泉涌寺で有難いお香をお土産に買ってきたので、家でお香を焚いて魂を浄化中。

今までお線香なんか興味を持ったことも無かったが、由緒正しいお寺のお線香の香りを体にしみこませていたら興味がわいてきた。一体、材料は何でどういった種類があるのだろうかと。


伝統的な香木は3種類

線香で利用されてきた伝統的な香木としては、白檀(びゃくだん)、沈香(じんこう)、伽羅(きゃら)の3つがある。
このうち、良く使われる手に入りやすいものの順が、白檀>沈香>伽羅となる。

香木の原料

香木がどこに生えているか調べる。

参考ページ( 初めてのお香・香りについて学ぶ )にある、香木の材料の特徴を抜粋。

白檀

白檀の木で香るのは木の中心部分(心材)と根の部分だけで、伐採してから香りが立って熟成するまでに20年以上の長い年月がかかります。

沈香

東南アジアの熱帯地域で育つジンチョウゲ科の木に外的要因で傷ができた時、その傷を治すために集まった樹脂の成分が変質し香りを放つようになったものが沈香です。

伽羅

木に含まれる樹脂分が香りの素なのですが、えも言われぬよい香りを醸し出し、何にも例えようがないこの伽羅の香りに織田信長や明治天皇など多くの歴史人が魅了されてきました。

なるほど。。?

白檀というのはそのまま木があるとのこと。白檀は苗でも販売(2000円程度)されており、一般家庭でも比較的容易に栽培ができるようだ。苗のうちは室内で育てて、ある程度おおきくなったら、-10℃~45℃まで耐えられるようになるらしい。こうなれば屋外でも大丈夫だな。

ウィキペディアの沈香には次のように書かれている。

沈香(じんこう、学名: Aquilaria agallocha英語:agarwood)は、熱帯アジア原産ジンチョウゲ科ジンコウ属英語版の常緑高木。代表的な香木の一つ。

風雨や病気・害虫などによって自分の木部を侵されたとき、その防御策としてダメージ部の内部に樹脂を分泌、蓄積したものを乾燥させ、木部を削り取ったものである。原木は、比重が0.4と非常に軽いが、樹脂が沈着することで比重が増し、水に沈むようになる。これが「沈香」の由来となっている。幹、花、葉ともに無香であるが、熱することで独特の芳香を放ち、同じ木から採取したものであっても微妙に香りが違うために、わずかな違いを利き分ける香道において、組香での利用に適している。

沈香は香りの種類、産地などを手がかりとして、いくつかの種類に分類される。その中で特に質の良いものは伽羅(きゃら)と呼ばれ、非常に貴重なものとして乱獲された事から、現在では、沈香と伽羅を産するほぼすべての沈香属(ジンチョウゲ科のジンコウ属およびゴニスティルス属)全種はワシントン条約の希少品目第二種に指定されている。

沈香と伽羅は同じ木がベースになるとのこと。 そしたら、沈香と伽羅の違いは何か。

おおよそ、「木質」「香気」で区別することになるらしい。沈香の最高級品が伽羅だが、品物によっては伽羅として売られているものより良い沈香も存在するそうだ。

沈香の木はどのくらいの期間で成長するのか。「香木・香料のはなし -沈香-」には次のように書かれている。

沈香のもとになる木は、大人の木になるまでに約20年かかり、沈香ができるまでに50年、高品質の沈香になるには100~150年かかると言われています。沈香ができるメカニズムには現在でも謎が多く、また偶然性に左右される面が大きいことから、人工的に生成することは極めて難しく、とても貴重なものとして扱われています。現在では沈香の乱獲を防ぐため、ワシントン条約の「附属書Ⅱ」(必ずしも絶滅のおそれはないが取引を厳重に規制しなければ絶滅のおそれのある種となりうるもの)に指定されています。

150年。。

伽羅は1g 5万円以上でも取引されてるから栽培したら大儲けと思ったがそう簡単ではなさそうだ。