2022年3月8日火曜日

孫氏の兵法に入門できそうな本(マンガ)を読んだ感想

「孫氏の兵法」という言葉は聞いたことがあったが、どんなものか知らなかった。koboで読める電子書籍として2つの書籍が目にとまった。

まんがで身につく 孫子の兵法

マンガでわかる孫子の兵法

Amazonでレビューが良いのは「身につく」の方で、「わかる」の方はレビューの数も少なく今一つだった。ただ、たまたまkoboのクーポンやらセールやらで両方買っても1000円程度で買えたので、両方とも読んでみた。

「身につく」の方の感想

なるほど、マンガが読みやすい。マンガのストーリーは社会人の女の子が主役で、仕事がテーマになっているので社会人は親しみやすい。メインがマンガになっているため、サクサク読み進められる。ストーリーと孫氏の絡め方も上手に思った。もう少し詳しく説明があってもいいのかな、と思うくらいで終わる。

「わかる」の方の感想

こちらは、マンガと文章の解説が交互に入ってくるタイプ。文章を読む時間の方が圧倒的に長くなるので、メインはマンガというより文章。主人公は高校生の女の子だが、キャラやストーリーの魅力や説得力が「身につく」に比べて若干弱い。一方、文章は「身につく」よりも読みごたえがある。「身につく」を読んだ後に読んだが、新鮮な情報もあって興味深かった。しかも、孫氏の兵法の全訳も末尾についている(私は読んでないが笑)。残念に感じた点としては、孫氏の兵法の現代語訳として書かれている日本語で理解しにくいものがあるところ。恐らく、漢字の意味を忠実に訳しているのだろうが、多少意味が変わってもいいので、日本人がスムーズに理解できる言葉に変換して書いて欲しかった。


片方を勧めるならどちらか

孫氏とは何ぞやということをサクッと知りたいだけなら「身につく」がオススメ。こっちの方が全体がマンガで読みやすく、ストーリーも面白い。子供でも読みやすい。
結局どちらも孫氏の兵法を網羅しているわけではなく、代表的な教えを抽出して説明しているので、内容的には全てが被っている訳ではない。それなので、「わかる」は「身につく」の次に読むと良いと思った。

孫氏の兵法は特殊な思想ではない。当たり前の考え方に思う。人々がぼんやりと思っていることを言語化しているのが孫氏の兵法だなと感じた。