2023年5月9日火曜日

栽培で儲かるナッツを検討

 休耕田にナッツを植えて収入の足しにしよう、という取り組みは全国で細々とやられているそうだ。

東京新聞: ペカンナッツのススメ 遊休農地解消+もうかる農業 さいたまで初の栽培講習会 

どのようなナッツがあって、実際に栽培出来て、儲かりそうなものはどれか調べてみる。

(余談。ナッツのおおよその定義は、食用する脂質が多く含まれる植物の種になるそうだ。)


日本で知名度のあるナッツ

日本で売ることを考えたらマイナーすぎるナッツは難しいだろう。それなので知名度のあるものは次のようなもの。
・アーモンド
・カシューナッツ
・ヘーゼルナッツ
・マカダミアナッツ
・ピスタチオ
・クルミ
・ペカンナッツ(あまり知らなかったがアメリカではメジャーらしい)

このうち、アーモンド、カシューナッツ、ヘーゼルナッツは世界三大ナッツと言われる。また、ピーナッツ(落花生)というものもあるが、あれは豆だが脂肪分が多く他のナッツと味が似ているので、ナッツに分類しているそう。

商品の販売価格

ざっくりとした値段を楽天で見てみた。主に最安がこのくらいかなというイメージ。
  1. アーモンド: 煎り1kg = 1000円~
  2. カシューナッツ: 煎り1kg = 2000円~
  3. ヘーゼルナッツ: 煎り1kg = 3000円~
  4. マカダミアナッツ: 煎り1kg = 4000円~
  5. ピスタチオ: 煎り1kg = 2500円~
  6. クルミ: 煎り1kg = 2000円~
  7. ペカンナッツ: 煎り1kg = 5000円~
おぉ、ペカンナッツ高い。煎りの他に生で売ってる場合もあって、その場合は少し値段が安くなっているようだった。


生育に向いている気候

自分が今いる北陸の平地で育てやすいのはどれか。

アーモンド

日本で流通しているアーモンドのほとんどがアメリカのカリフォルニアから輸入されています。アメリカ以外では地中海沿岸の国々やオーストラリアでも栽培されています。アーモンドは湿度が苦手で乾燥を好む植物です。栽培地は開花から収穫までほとんど雨が降らない乾燥した環境なので、木についたまま成熟、収穫できます。

アーモンドの実は梅雨や台風が多い日本の気候ではあまりたくさんは収穫できません。ほとんどの実が落ちたり腐ったりしてしまいます。

 アーモンド・・・△

カシューナッツ

20℃以上が適温で、10℃を下回ると育ちが悪くなり、5℃を下回ると死んでしまうことがある。

カシューナッツ・・・×

ヘーゼルナッツ

日なた~半日陰の、水はけの良い環境が適している。
夏場の直射日光による強い乾燥は嫌うので土が乾きすぎないように注意。
耐寒性は高く、日本の本州の平地なら冬の心配はいらない、とのこと。

ヘーゼルナッツ・・・〇

マカダミアナッツ

13〜25℃でよく成長する。関東以南では、露地栽培、または60リットルポットでも栽培できる。
屋外で育てるときは霜や雪に注意。
日本では冬の期間に育たないのであまり大きくならない。

マカダミアナッツ・・・△

ピスタチオ

砂漠のような感想を好む。乾燥に強く夏の直射日光にも耐えられる。また、乾燥していれば耐寒性もあり冬も耐えられるそう。日本には梅雨があるので向かない。

クルミは耐寒性が非常に強く、マイナス30℃近くでも耐えますが、一方夏の暑さにはめっぽう弱く、38℃以上の高温が続くと、強い日差しによって幹や果実に日焼け障害を起こすことがあります。

 現在の産地は、長野県ほかごく一部の地域ですが、産地としての振興は無理としても、先に述べた立地条件を工夫すれば、北海道南部から九州北部では栽培が可能だと思われます。

一応、問題なさそうだが、夏の気温が上がりすぎない標高の高い地域が向いているようだ。

クルミ・・・〇

ペカンナッツ

そもそも栽培の情報が少ない。ただ、耐寒性強い、耐暑性やや弱い、耐乾性やや弱い、とのことなので、露地栽培はできそう。
原産国のアメリカでは樹高が50mにもなり、1本の木から300kgのペカンナッツが収穫できるそう。

ペカンナッツ・・・〇


日本の路地で栽培できそうなもので、クルミ、ヘーゼルナッツ、ペカンナッツに絞られた。

苗の値段

クルミ、ヘーゼルナッツ、ペカンナッツは苗から育てることになると思う。(正確には細かい品種で値段が異なるが、)楽天でざっくりそれぞれの値段をみる。

クルミ・・・3,000円~
ヘーゼルナッツ・・・4,000円~
ペカンナッツ・・・4,000円~

ところが、接木(つぎき)苗だとめちゃくちゃ高い。


普通の苗だと実をつけるまで5年とか7年とかかかるところ、接木苗なら3年で実を付けれるとのこと。

次の動画は柑橘類についてだが、やり方は同じ。参考になる。


値段だけを考えると、木の実ではなく接木苗売るのが一番儲かる印象(笑)
中々興味深かった。