2015年4月19日日曜日

種苗(しゅびょう)市場を調べる

昨日は野菜の種としてF1が広く利用されているということを調べた。( 野菜の種について調べる。F1?固定種? )
今度はその種の市場を調べてみる。
種と苗の業界を合わせて種苗(しゅびょう)と言うらしい。
日本だと、タイキ種苗株式会社、株式会社サカタのタネの2社が強いようだ。

まずは「種苗産業におけるバリューチェーン 構築の取組」という資料から見る。

平生21年の資料ではあるが、1ドル120円としておおよそ4.4兆円の市場らしい。今、円安って言われているし4兆円市場と覚えておこう。

種苗売上高では、モンサント(アメリカ)、デュポン(アメリカ)、シンジェンタ(スイス)等の外国企業が上位を占めている。タイキ種苗のHPによると種苗市場は穀物のタネが圧倒的なようだ。


野菜種子だけ見ると日本の企業も頑張っているらしい。

世界と日本の種子ビジネスと地域農業の課題」という資料にモンサントの市場シェアが載ってた。


※GMとは遺伝子組換え品種の事

世界のトウモロコシの40%がアメリカに握られてるようなもの。。日本、厳しいぜ。

個人的まとめ

F1のタネは世界的にも成長産業であり、よりグローバル展開が進む業界。
現状日本の種苗企業も、海外で生産したタネを日本に持ち帰って、消毒等行って出荷や輸出するらしい。気候や風土によって出来が異なる等の理由で、海外でF1のタネを作らないといけない。そもそもグローバル展開しないと生産ができない。

タイキ種苗のHPに代表的商品としてトマトのタネ「桃太郎シリーズ」が載っていた。桃太郎ってトマトよく聞いているけどあれもF1なんだな!
1985年発表。果肉が硬く、おいしく完熟してからの収穫を可能にしたトマト。それまでのトマトは熟すと果実がつぶれやすいため緑色のまま収穫していた。 数年で夏期のトマトシェア8割りを超すヒット商品となり、現在までに20種類を超えるシリーズを開発。日本のトマトを代表する品種となる。 
だそうです。
F1がいらないくらい固定種が優秀なものってあるのかな?と思った。