農産物重要5項目についても、妥協をした上で結論が出たようだ。
以前に「麦と乳製品は守らなくて良いかもしれないがそれ以外は守ったほうがいいと思う」とまとめていたのでそのページもどうぞ。
TPPで話題の聖域(笑)の重要5品目調べる
具体的にどうなったのかは、こちらのページ「農産物重要5項目の合意内容」が綺麗にまとまっていると思います。
それぞれの項目について、上のページを参考に妥協点だけまとめとく。
時限的にパーセンテージが変わるので最終的な数値を記載する(10年めから20%の税率等)。
あと、食品に掛かってる関税は「○kg当たり○円」の様な重量税と「○%」の様な従価税が混ざっててややこしい。そのへんは適当なのでご容赦。
ちゃんと関税調べるとき・・・「輸入統計品目表(実行関税率表)」を御覧ください。
重要5品目の関税だけなら・・・このページ「TPPの重要5品目の関税率」にまとまってる。
1.米
- 食用米は年間約8万トンの輸入枠を追加
- 加工米は年間6万トンの輸入枠を追加
現在の関税: 1kg当たり341円
(10kgで3410円になってしまい関税だけで日本米より高い)
2.麦
- 小麦と大麦の関税は45%削減(現在250%程度だと200%位の関税になるのかな?)
- 小麦は年間約25万トンの輸入枠を追加
- 大麦は年間約7万トンの輸入枠を追加
現在の関税: 小麦1kg当たり55円、大麦1kg当たり39円
3.牛・豚肉
- 牛肉の関税38.5%は9%に削減(関税約1/4)
- 豚肉は1kg辺り482円の関税が50円に削減(関税約1/10)
現在の関税: 牛肉38.5%、豚肉1kg当たり482円
4.牛乳・乳製品
- バターと脱脂粉乳7万トンの輸入枠追加
- 粉チーズ、チェダーチーズ、ゴーダチーズは関税撤廃(それ以外のチーズは関税維持)
- フローズンヨーグルトは関税撤廃
現在の関税: 品目により色々
5.甘味資源作物
- 妥協点なし
現在の関税: 精製糖1kg当たり103円
何が聖域だよ!ガンガン踏み込まれてんじゃねーか!!汗
特に、牛・豚肉の関税の下がり方は影響大きそう。。
乳製品は、国内でバター不足になったりするし、輸入枠増やしても問題無さそうに思う。
チーズの種類によっても関税維持するのは、その種類の国内生産が多いんだと推察。
牛丼が一体いくらで食べれるようになるのか楽しみではある。。