私もどんな法律か分かっていなかったので、調べながら自分なりに簡単に要点をまとめます。
法律を作った目的
- 稲、大麦、はだか麦、小麦及び大豆を安定供給する目的で作った
- 優良の種子を育成する
- 種子を低価格で安定供給することで市場価格を安定させる
法律を廃止する理由
- 民間企業による種子開発の競争を起こすため
- 税金で安い種子を供給していることで民間企業が参入しずらくなっている
法律を廃止することによるリスク
- 都道府県単位で種子を管理していたため多様な品種があるが、民間ではコストの面から品種は少なくなることが想定される
- 一部の民間企業が種子、すなわち食料を管理することになる
- 種子の値段は高くなり、農作物の価格も上がる
法律が廃止になると得する会社
- 民間の種子メーカーは種子が高くても売れるようになるので得する
- 特にアメリカのモンサント(ドイツのバイエル配下)は、世界の種子4割を掌握しているので圧倒的に強い
- 遺伝子組み換え農作物に至ってはモンサントが9割以上のシェアを持っている
道義的な問題
- 種子は生物であり、ゼロから人の手で作られたものではないが、一部の企業が権利を主張して良いのか
- 遺伝子組み換え植物も企業の知的財産にあたるのか
- アメリカでは遺伝子組み換え植物が知的財産とみなされているので、モンサントに多額の利益をもたらしている
- 遺伝子組み換え植物は食べても安全か
- 遺伝子組み換え植物は自然界にとっても無害か
ざっくり、このあたりが課題になっているようです。
私的には食糧安全保障に関わる部分なので、税金で保護していい様に感じました。また、種子法は廃止が決定していますが、来年の4月までに議員立法で「主要農作物種子保護法」等の成立をすれば、種子を税金で継続して保護することができるそうです。
興味深い資料
1. 巨大企業モンサントの世界戦略 後編
10年以上前のTV番組で古いですが、40分ほどの動画でモンサントという会社がなぜ嫌われ、恐れられているか分かります。
2. 【討論】種子法廃止は日本農業を滅ぼすのか?[桜H29/5/20]
全部で3時間あります。私は1部目だけを見ましたが、内閣がどうしても廃止したかったという動きを感じました。
3. 主要農作物種子法廃止の経緯と問題点
ななめ読みでちゃんと読んでいませんが、色々と情報が多いです。今度読もう。
外国の1企業に日本国民の食糧全てをコントロールされるのは危険な感じするんですけどねぇ。。