2016年2月21日日曜日

レイ・ダリオ氏が語る「30分で判る 経済の仕組み」とマルサスの「過少消費説」のメモ

ヘッジファンド運用会社ブリッジウォーター・アソシエーツ創業者のレイ・ダリオ氏がYouTubeにアップロードした経済を説明した動画が分かりやすい。アニメーションも楽しい。


動画は30分ほどあるので、自分が覚えておきたいと思ったところだけ箇条書きにしとく。

  • 経済は3つの要素からなる
  • 1. 生産力の成長
  • 2. 債務の短期的な周期
  • 3. 債務の長期的な周期
  • 経済は取引の積み重ね
  • 買い手が「お金とクレジット」、売り手が「物やサービス」を提供
  • クレジット≒信用。貸し手と借り手が同意した時に発生する
  • クレジット(借金)は貸し手に取って資産、借り手にとって債務
  • クレジットは貸し手、借り手を助ける
  • クレジットは最も大きく変動しやすい
  • あなたの支出は誰かの収入
  • 債務には小さい周期の5から8年と大きい周期の75年から100年がある
  • クレジットによる債務とは、未来の自分から借金をすること
  • クレジットが債務の波を起こす
  • お金とクレジットは違う
  • お金はものの精算に使うもの
  • 世の中の金額は殆どはクレジット(アメリカでは50兆ドルのクレジットと3兆ドルのお金が流通している)
  • クレジットの無い経済では生産力を上げないと経済が成長しない
  • クレジットは経済にレバレッジをきかせる
  • クレジットは何も無い所に発生する
  • 中央銀行は、お金とクレジットの総量をコントロールできる(利子制御、通貨発行できる)
  • クレジットが簡単に手に入る場合は経済が拡大し好景気になる
  • インフレになると中央銀行は利子を上げてお金を借りにくくする
  • クレジットが手に入りにくくなる(債務が増える)
  • 経済が悪化してデフレになる
  • 中央銀行が利子を下げてお金を借りやすくする
  • ※これを繰り返す
  • 債務の返済が収入より多くなると支出を押さえだす
  • クレジットが減る、支出減らす、収入が減る、資産が減る、クレジットが減る→悪循環
  • 利子を下げても回復しないので、これは不景気とは違う
  • 債務が大きくなりすぎている場合、利子を引き下げても回復が不可能
  • このようにレバレッジが消滅した場合の解決方法は4つ
  • 1. 人、ビジネス、政府が支出を減らす(緊縮策)
  • 2. 債務不履行にする
  • 3. 富裕層から再分配
  • 4. 新しい紙幣を印刷する
  • それぞれ、メリットデメリットあるので、4つの方法を使ってデフレ要素とインフレ要素を調整すべし
  • お金を印刷してもクレジットの消滅を相殺できるならインフレにならない
  • お金を印刷するのは簡単なことなのでハイパーインフレを起こさないように注意する
  • 債務周期を生産性成長カーブに重ねると将来を予測できる
  • 3つの結論
  • 1. 所得より先に債務を増えさせない(債務負担に耐え切れなくなる)
  • 2. 所得を生産性より先に増えさせない(競争力が弱くなる)
  • 3. 生産性を向上させる努力を惜しまない(長期的に一番重要)

あぁ、これ理解したから金持ちになれるは。

あと、これが日本の経済にピッタリあっててびっくりした。
日本の不況は、マルサスの「過少消費説」で説明できる



200年前から言われてるのに対策できないとは。。