2018年11月19日月曜日

「ネコ目」やら「イヌ科」やら生物学の分類とは謎だったので調べる

生物学の分類で「目(もく)」や「科(か)」が使われることは聞いたことがあったが、そもそも、何を根拠に、どのように分類しているか知らなかったので調べてみた。

生物学の分類について

ネコの病院のブログ記事で良さそうな情報を見つけた。「イヌはネコ目(モク)!イヌはネコの仲間なのか」という記事に次のように書かれている。

生物分類の話:生物分類とは生物を進化の歴史によって分類し、体系的にまとめたものです。生物分類を調べることでどの動物と、どの動物が近い種類なのかがわかります。生物分類は新発見があると大きく変わることがあります。
大きな進化の分岐点で分類しているとのこと。

ドメイン(分類学)」というWikipediaの項目に次の図があった。


生物というものは、ドメインで分かれ、ドメインは界で分かれ、・・・最終的に種に分ける。ドメインとはあまり聞かない分類だが、wikipediaには次のように書かれている。

生物分類学におけるドメイン(英: domainドメイン、羅: regioレギオー)とは、界よりも上の、最も高いランクの階級である。この階級における分類は、基礎的なゲノムの進化の違いを反映して行われる。3ドメイン説においては、真核生物ドメイン、細菌ドメイン、古細菌ドメインの3つのタクソンがこの階級に位置づけられる[1]。日本語では、中国語に由来する「域」あるいはregio/domainを直訳した「領域」と呼ばれることもある。 
このドメインという分類は、近年提唱されるようになったものであり、以前までは「動物界」「植物界」の2つが分類の最上位にあったそうだ。今回は動物界に着目しているので、次の7分類で良さそう。

  1. 界(かい)
  2. 門(もん)
  3. 網(こう)
  4. 目(もく)
  5. 科(か)
  6. 属(ぞく)
  7. 種(種)
なお、それぞれの階層で亜〇〇のように「亜」を付けて細分化することがある。

哺乳類の分類について

イヌやネコは哺乳類に分類されるが、哺乳類の分類は、動物界→脊索動物門(せきさくどうぶつもん)→哺乳綱(ほにゅうこう)となる。(by wikipedia 哺乳類

次の樹形図は、「哺乳類の分類」というページに記載があったもののコピーである。



さらに、食肉目(ネコ目)を細かく見る。


食肉目(ネコ目)において、ネコ科、イヌ科が分かれた!なんとなく、分類が見えてきた気がする。

ここで重要なのは、「ネコとイヌの先祖が同じであった」のであって「ネコからイヌが分かれた訳ではない」ということである。今、普通に「ネコ」と読んでいる動物は、ネコ科より下位に分類したものであり、食肉目(ネコ目)に紐づく全ての科を指しているわけではない。


ちなみに、最初に引用したページに書いてあるが、ネコは肉を食べないと生きていけないそうだが、イヌは雑食なので肉が無くても生きていけるそうだ。一つ雑学。